病みつきエンジニアブログ

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毎月読んだIT系ニュースをまとめることにした+9月に気になったニュースまとめ

photo by CPOA

自分にできる貢献ってなんだろう、と考えて、「自分の知識を分配しよう」ということに至った。詳細はFacebookに書いたけれども。

実際には全部Twitter(@yamitzky)に書いているんだけど、まあそうそうチェックできるわけでもないだろうし、まとめて置いたら誰かにとって便利だろう。それに、ニュースは定期的に忘れる。思い返すのは、自分にとっても誰かにとっても良いことだと思う。

知識を分配するだけでなくて、そこに文脈もつけることにしている。理由としては、同期のブログなどにあまりにも付加情報がなく、面白みを感じられないと感じてしまったこととか(これが一番大きい)、自分の考えをアウトプットする練習だとか、そういうあたりにある。

まあ、一周回って「キュレーション」みたいなものだ。笑

ということで、ここからは9月に気になったIT系ニュースまとめです。

広告・プライバシー

スイカ乗降履歴データの外販、JR東が当面見送り :日本経済新聞

本来であればこのようなビッグデータは、ユーザーが同意した状態で、十分に活用され、切符の価格が安くなったりサービスの向上が期待されるべきものだ。しかし制度が不足していたり、利用者のリテラシーが不足し過ぎたりしていて、こういう結果になってしまったように感じる。

普及する広告ブロック:ウェブビジネスは生き残れるのか « WIRED.jp

ユーザーは自分の閲覧環境を自由に決められるので、AdBlock自体は止められない。ただ、AdBlockに「うざくない広告なら許可する」というオプションがあったり、Web広告とユーザーの付き合い方が変わりつつあるみたい。

Cookieに依存せずにターゲティングを可能にする「AdTruth」、その技術はウェブとアプリをどう変えるのか (1/3):MarkeZine(マーケジン)

AdTruthというアドテクについての記事。「個人を識別できる情報を収集しない」「識別子などの痕跡を残さない」「Cookie等を使わない」と言っていて、「推定できる」と言っているので、HTTP通信をする上で提供する情報(確認くんに載っているような情報)だけを使って、デバイスを緩やかに推定するんじゃないだろうか。

いろいろと記事が間違ってて、今もなお直ってない点でちょっと残念。Do Not Trackは「追跡してほしくない」と宣言するだけのもので、その対応はサービス提供者に任せられる(参考:Do Not Track実装ガイド)。

新型iPhone出ますがAndroid方面のアドテクもなかなか熱い(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

C4 Coinという、Androidのロック解除後の画面に広告を表示するアプリについて。一ヶ月ぐらい使っているが、そんなに邪魔というほど邪魔じゃないし、解除後の画面をスキップすることもできるなどの配慮がされている。

Twitterなどでも散々な反応だが、今のところは非常に優良なサービスである。

グーグル、サードパーティークッキーに代わる「AdID」を計画か - CNET Japan

正直詳しい情報が出てないのでわからないが、IDであると明示的に言っているので、新しいIDの仕様を作りたいんじゃないかと思う。ユーザーがよりコントロールできて、純粋に広告のために使用されるIDで、ユーザーにとっては良いことになると予想。

面白いのが、

Googleは今後数週間および数カ月のうちに、政府機関や消費者団体、オンライン広告主の支持を取り付ける

というところで、これは日本のアドテク会社は行わない。慣習や制度の不足を感じる。

IT×○○

IT系ニュース全般

生体要素に基づく認証はなぜ駄目なのか?: Cyberlaw

生体認証に基づく認証がそのまま駄目なのではなくて、生体認証はパスワード認証とは異なった仕様があって、それをユーザーが知る必要がある。早速iPhone 5sの指紋認証が突破されているらしいが、iPhone 5sを盗まれたらその中のプライバシーは全部盗まれることになる。ただ、これをソフトウェア的に解決する方法が1つだけあって、指紋認証とパスワード認証を同時に行えばよい。

ロジテックのiPhone用ゲームパッドの写真がリーク―任天堂に脅威? | TechCrunch Japan

「ゲーム機としてのスマートフォン」の流れが、最近増えてる気がする(Google Play GamesSHIELD)。

ゲーム機としてのスマートフォンの対象となるユーザーは、どちらかと言えばゲーマーで、DSとかを電車の中でやるのに抵抗がない層だろう。ただ、そういう層に向けたゲームは圧倒的に不足しているので、公式タイトルを引っさげて発表する会社がそろそろ出るんじゃないかと希望してる。つまり、任天堂Nintendo DSを発表するときに、マリオやらゼルダやらの新作を発表するようなイメージだ。

アニメーション表示のプログレスバーをどうすれば体感速度がアップするのかが判明 - GIGAZINE

データ×デザインとか、データ×UIみたいなデザイナーが増えたら面白いなあ、と思う。逆に、そういったバックグラウンドは非芸大デザイナーにとって、後天的に獲得できる強みになると思う。

【速報】「自炊代行」は著作権侵害との地裁判決 | 栗原潔のIT弁理士日記

特許とかIT関連の裁判についてよく書いている栗原先生のブログ。「自分の好きな書籍を好きな端末で読む」という自由が、少なくとも日本では制限されているのは非常に悲しい。これはテレビ番組をテレビでしか見られない構造にも似ている。フェアユース規定など、TPPで変わってほしい。

Google Web Designer

Google謹製の、デザイン用アプリ。主に広告用みたいだけど、アニメーションを作る用途にも使えそう。

その他

プログラミング

Node.js Frameworks

node.js用のフレームワークまとめ。Sinatra風かRails風か、フルスタックか、等のカテゴリ分けなどされている。Railsってフルスタックじゃねえか、という気がしないでもないけど、使ってないのでよくわからぬ。あんまり数が多くないので、「API仕様」「日本語記事があるか」「githubでのスター数」とかで比べて使うといい気はする。

asm.js: Native Speed on the Web

asm.js等を使えば、純アルゴリズムの速度比較ならCと比べても十分高速だ、みたいなスライド。ウェブアプリケーションではなく、いわゆる「ソフトウェア」とか、OSの上のレイヤーとか、そういう観点での「十分に高速」だと思う。この分野の競争は、Chrome OSとかFirefox OSみたいな、ブラウザをOSに転用する勢力が出てきたために進歩している感じがあって素晴らしい。

ウェブアプリケーション言語としてのJavascriptは、DOMやレンダリング速度、タッチの反応速度など、別の観点からパフォーマンスをあげないといけないので、このスライドとはあまり関係ないと思う。(参考:Fastbook: SenchaによるHTML5が”使える”技術であることの証明)

その他

まとめ

長いので、来月からはもっと自動化すると思う。せめて1時間で終わる程度には・・・。笑