C++11(C++0x)が発表されてから一年経ちますが、いかがお過ごしでしょうか。
言語のコアが拡張されていますが、多くの方にはあまり関係ないことでしょう。
しかし、標準ライブラリは別です。新しい標準ライブラリ(Technical Report 1)では、メルセンヌ・ツイスタのような優れた乱数や、mapに変わるハッシュテーブル(unordered_map)等、今まで導入されていなかった(とうの昔に導入されるべきだった)ものが実装されています。
MacのXcodeによっていれられるコンパイラはgcc 4.2で、gcc 4.2はC++11をサポートしていないようなので、基本的にはC++11xは使えないようです。ただし、標準ライブラリは言語仕様(C++11のこと)とは独立しているべきもので、gcc 4.2でも使うことは可能です。
#include <tr1/unordered_map> #include <tr1/random>
のようにtr1をつけてあげれば、includeできます。また、名前空間はstd:tr1になります。
おまけ
unordered_map は、map と違って参照渡しなどを使ってます。
そのため、キーに構造体やクラスなどを使っても高速になることが期待されます。自作ハッシュ関数、等価評価関数等を提供する必要がありますが
unordered_map::operator[]
map::operator[]
egtraさんのご指摘にありました通り、どちらも参照渡しです。